中野中の足裏庵日記 -22- パリ祭の思い出 | |
某月某日 パリ祭は、フランス革命への導火線となるバスチーユ襲撃の日を記念するものであることはすでに述べたが、その響きに反して、かなり 過激で血腥い革命であった。 92年に王権を停止、共和政を宣言。93年にはルイ16世を処刑。その後革命はさらに激化し、山岳党による恐怖政治、テルミドールの反動、 総裁政府を経て、ナポレオンによるブリュメール18日のクーデターに至って終結。 絶対王政、アンシャン-レジームの封建的社会体制を廃し、民主主義の端緒を開いた。 この間約10年の歳月を閲している。 某月某日 つい博識ぶりを披露してしまったが、なに、この位のことは辞典類で簡単に調べはつく。 とにかく流血に次ぐ流血というのが革命の実態だということだ。 さて、私もシャンソン熱が冷めた頃、婚約をした。そこで取って置きのシューズとバッグを数年ぶりに押入れの奥から引っ張り出して 彼女にプレゼントした。大いに喜んだ彼女が蓋を開けると、何とビックリ玉手箱。シューズもバッグもカビまみれであったとは。 パリ祭というと私はこんな失敗を思い出す。 「パリ祭展」に出品の画家の皆さんもそれぞれの思いを胸底深くに抱いていることだろう。その辺りの話をワイン片手に伺ってみたいものだ。 「パリ祭展」 6月30日(月)〜7月10日(木) |