土井久幸先生のアトリエ
- 更新2019/05/27
土井久幸先生のアトリエにて





2019年春

今年の春、和歌山を訪れた。土井久幸氏のアトリエを訪ねる為である。
氏は独立美術協会の準会員であり、将来的に会員になられるのは間違いない。
新幹線で大阪に着き、電車を乗り換え和歌山市へ。

アトリエの前に、ご実家に通していただいた。
様々な話をし、フランス取材の映像を拝見した。そろそろ・・・とアトリエへ。
2階かな?と思ったが、聞くと隣のお宅の一部屋を借りているのだと言う。
アトリエに入った、窓から入るという荒業で。

パレットは作家自身の写し鏡である、と私は勝手に思っている。久幸氏のパレットは大変綺麗に使われており、一種の清潔感を感じた。
この絵具から作品が産まれると思うと、ワクワクしてしまう。
思うのは私だけかもしれないが・・・

作品はヨーロッパ風景をクレパスで描かれたものが多く、現地の匂いや温度が伝わってくる。
氏から作品についてお話を伺い、昨年ヴェロンに来られた時の話をした。
かつて日本の美術館を巡回したストラスブール近代美術館展で出会ったギュスターヴ・ドレの作品を見て、氏は絵描きを目指したそうだ。
今年4月から5月にかけてストラスブールを訪れ、現地でもう一度ギュスターヴ・ドレに再開し、令和の始まりとともに原点回帰をしたという。

今、氏が試みている事は「影を間接的に使った光の表現」と「基調となる色の模索」である。
今後が楽しみな作家である。








蛯子真理央先生のアトリエ
- 更新2015/03/18
蛯子真理央先生のアトリエにて





2014年秋

池袋に蛯子真理央のアトリエがある。
そこはビルの2階、階段の踊り場では異国の音楽が流れ美味しそうな匂いもする。隣の住民は外国人らしい。
アトリエ内は広い。都内でアトリエを持つのは困難であるが、真理央氏は大変恵まれている。
丁度、ヴェロン會の作品を仕上げているところであった。
パレットの横には、トンカチ、ペンチ、ネジ回しなどもある。

イーゼルは、程よい汚れ方をしている。思ったことは、真理央氏はパレットナイフをよく制作するのに使うのであろうかと…。
現場主義の氏はヴェロンでもイーゼルを立て描かれた、このイーゼルの隣りにある小さな折り畳みのイーゼルも活躍したのだろうか
昨年開催された「ヴェロン會」のロゴに注目してほしい、実はここに描かれている画家は氏の描いている様子なのだ。







田口貴久先生のアトリエ
- 更新2014/11/20
田口貴久先生のアトリエにて





2014年秋
名古屋にて蜷」雅夫先生が個展を開かれたので足を運んだ。
翌日、折角だからと名古屋芸術大学にお邪魔させて頂くことに。
田口貴久先生にご案内頂き、在学生の作品を見せて頂いた。

先生は今年の夏にフランスのブルゴーニュ地方ヴェロン村に滞在をし
絵の制作をして以来張り切っていて、とても楽しそうにしている。
絵だけの生活という物は素晴らしいと現地で語っていた。

どんな作品を描いているのだろう、とお願いをして教員室にお邪魔させて頂いた。
何年か前にお邪魔した時もすごかったが相変わらずすごい景色だ。
煙草の吸殻、開けたままの絵具、しっちゃかめっちゃかである。
絵以外の事を考えていないとこのようなアトリエになるのだろうか。
制作を第一とした部屋の一つなのである。

「立軌展のはもう出しちゃったけどヴェロン會に出すのはこういうのを出そうと思っているんだ。」
と少年の様な瞳でニコニコしながら話していた。
絵の方は展覧会にて見てもらえばと思う。







嶋村有里子先生のアトリエ
- 更新2014/10/11
嶋村有里子先生のアトリエにて





2014年秋、嶋村有里子先生のアトリエにお邪魔することになった。
先生のアトリエは、バイク屋さんの隣りにある。
バイク、スクーターなどをかき分けながら。外階段を上るとアトリエがある。
そこにはNEVERLANDと書いてあるシールが入口に貼ってあった。
彼女にとってアトリエという空間は理想郷、NEVERLANDなのであろうか。


彼女の作品には、主に青が使われている。
作品だけではなく手すり、床、ドア、あらゆる所に付着している。
全身を使ってキャンバスと格闘しているのであろう、
先生本人にも作品さながら青の絵具がついていた。


机の片隅にCLAVEの画集があった。
スペインのバルセロナに留学していた経験があり、
やはり彼女の原点はそこにあるのであろう。
何かに固執することなく、ティンカーベル・ピーターパンの様に自由に飛び回って欲しい。







傍島幹司先生のアトリエ
- 更新2014/07/28
傍島幹司先生のアトリエにて





2014年夏、岐阜県関市にある傍島幹司氏のアトリエに伺った。
傍島先生の出品されている展覧会を拝見して帰る予定だったのだが、
先生がアトリエに来てもいいと言って下さったので常識知らずの私はお邪魔することにした。
画家のアトリエを拝見することが画商の楽しみの一つでもあると私は思っている。
お話を伺い、絵を描かれる場所を見る事で、画家の人となり、考えが少し垣間見えるからだ。

先生のアトリエはご自宅の裏の小川を挟んだ所に在る。
とても澄んだ水は岐阜の自然の多さを物語る。
この場所はもともと納屋が建っていたのを、ご自宅を立て直した際アトリエを新築されたらしい。
なるほど、画家の理想的なアトリエだ。広く、白く高い壁、そして天窓。
音楽が通じているようで膨大な数の音楽メディアが奥に見える。
そして大型のスピーカー、自慢の一品らしい。

音楽を聴きながら絵を描かれるのかと思ったら絵を描くときはあまり聴かないらしい。
聴くときはこのスピーカーではなく、もう少し小ぶりなスピーカーで聴くとの事、大型のスピーカーだと集中出来ないらしい。

過去の作品も見せてもらった、今の作品からは少し想像出来ない作品だったが、大変良い作品であった。
美の探究を続ける、この岐阜の自然のようにピュアな画人が今年のフランスへの取材旅行でどう変わるかが大変楽しみである。







赤塚一三先生のアトリエ
- 更新2013/12/10
赤塚一三先生のアトリエにて





2013年秋、愛知県長久手にある赤塚一三氏のアトリエに伺った。
そのアトリエは母屋である古民家の横に隣接する。

2台の薪ストーブがあり、居心地の良いアトリエである。
2013年夏にはフランス・ヴェロン(三岸節子・黄太郎のアトリエ)での合宿を終え、制作に励んでいた最中で、多数のフランス風景が並んでいた。

そこにはもう一人、いやもう一匹の主もいた。
愛猫のテテ君。
ペットは飼い主に似ると言うが、赤塚氏にそっくりであった。







大庭英治先生のアトリエ
- 更新2013/12/5
大庭英治先生のアトリエにて





私、三岸にとって中野区鷺宮はなじみ深い町で祖父の好太郎がデザインしたアトリエがあった場所である。
近くに大庭英治先生のアトリエがあり、アトリエを拝見させて頂く運びになった。

仕事がし易いようにマンションを改造してある。第一印象は、整理整頓!旧作は全て額に入っている。
新作と制作中の作品はアトリエ中の壁に掛けてある。その中でも特に奥様のポートレートが一際目立つ。

いつも作家のアトリエを訪ねると気になるのがパレット。大庭英治のパレットはとても綺麗であった。
一日が終わると、絵具を使い切り、拭き取っているらしい。
先生の丁寧な仕事(絵)はこういう所から来ているのかもしれない。







山本治先生のアトリエ
- 更新2013/04/12
山本治先生のアトリエにて





四月某日、展覧会「輪の会」に御出品頂いている山本治先生のアトリエにお邪魔しました。
そこには新作と旧作があり、特に目を引いたのがヴェニスの作品で非常に良かった。
アトリエとパレットを見ると作風が分かる。
アトリエにある静物の題材、数々の本。これら全てが山本氏の作品に繋がる



小磯良平に頂いたという立派なパステルのセットを見せて頂いた。
彼もまた、日本の洋画画壇の流れを引き継ぐ一人なのである。







蜷」雅夫先生のアトリエ
- 更新2012/06/12
蜷」雅夫先生のアトリエにて





2012年春に一宮市三岸節子記念美術館にて「三岸黄太郎展」が開催されました。
開会式に参加の為に一宮まで足を運ぶと同時に、蜷」雅夫先生のアトリエを拝見させて頂きました。


蜷」先生の御自宅に入ると同時に鼻にツンとくる油絵具独特の匂いがする。
家の隅から隅まで絵画の為という印象
「ああ、これが本来の画家のアトリエなのかもしれないな」と思った。






山田真二先生のアトリエ
- 更新2012/06/12
山田真二先生のアトリエにて





一宮氏三岸節子記念美術館での「三岸黄太郎展」の開会式も無事成功で終わりました。
翌々週から始まる弊廊での氏の個展「山田真二展」の作品搬入の為に山田真二先生の御宅に行きました。


蜷」先生のアトリエとはまた違う、氏の作品からにじみ出るような真面目な部屋(蜷」先生も真面目ですが)と予想したが、まったく違った。
汚い。汚いというと語弊があると思うが、一般的な視点からすると綺麗ではない。
氏のアトリエも本物の画家のアトリエなんだろうなぁと思う。





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